ブリッジ
ホッパー下部の出口付近で、貯蔵物が壁面に付着したり圧縮されたりして、上部の流出が妨げられる現象。
ブリッジ解消には
ホッパーの出口が小さい場合はブリッジを起こしやすいため、振動等を加えると、よりいっそう閉塞してしまします。また鉱石等の粗砕石、水分の多い砂や吸湿性の高い粉粒体(酸化鉄・小麦粉・石灰etc)おやび潮解性の粉粒体(塩・尿素・硫安etc)は、湿度の高い時期や露点に達しやすい状態では硬く固まってしまうため、特に注意が必要です。解決策としては、ブラスターの使用が適しています。
アーチング
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上部で貯蔵物が圧縮されると、アーチ状に均衡領域が形成されて詰まりが生じ、切り出し不可能となる現象。
アーチング解消には
水分の多い粉粒体や、粘着性のある粉粒体(大豆粒・魚粉・鋳物砂・砕砂・粘土etc)および鉱石、砕石等はアーチングが生じやすくなります。直径1mまでの小型ホッパーにはボールバイブレータ/振動モータ/ノッカー/ミニブラスターが、直径1m~3mの中型ホッパーには振動モータ/ノッカー/ブラスターが適しています。それ以上の大型ホッパーの場合は、振動モータKM-4PA/ブラスターが効果的です。また繊維質の長いものやオガクズ(木粉)、米糠等、ポーラスなものでアーチングが生じる場合は、大型のブラスターが効果的です。
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ラットホール
流動部は流出口上方の管状部分を残すのみとなり、その周囲がホッパー下部から上部にかけて静止。その結果新しく投入された材料が先に出てしまい、古いものが"デットストック"としていつまでも残留となる現象。
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ラットホール解消には
ホッパーのコーン部の角度が安息角より大きいホッパーに、水分の多い粉粒体や粘着性のある粉粒体を貯蔵したり、粘着性があまり強くなくても高比重で比較的軽い微粉(カーボンブラック・PVC・炭酸カルシウム・タルクetc)を貯蔵したり、コルゲートサイロのように底が水平の状態に砕砂(石灰を含んだ=ダスト)を貯蔵すると、ラットホールが生じます。解決策としては主にブラスターが適していますが、小型ホッパーの場合は振動モータ/ノッカーが効果的です。
壁面付着
粘着性の強い粉粒体は天候に左右されやすく、特に水分や温度差による経時変化が起きやすい。その結果、大きな粉粒体などが壁面に付着してそのまま残留となる現象。
壁面付着解消には
粘着性のある粉粒体や吸湿性の高い粉粒体(石灰・鋳物砂・粘土・微粉炭etc)をホッパーに貯蔵すると、ホッパー内に壁面付着が生じます。解決策としては主にノッカーが適していますが、付着を未然に防ぐ防止策としてブラスターを併用すると非常に効果的です。
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